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【定年後・自走人生のススメ】海外シニアボランティア、苦労は「自分のために」とイキイキ (1/2ページ)

 島田明夫さん(72)は、当時は応募年齢ギリギリだった68歳の時に、国際協力機構(JICA)のシニアボランティア選考に挑戦し、見事合格。2016年から2年間、チリ共和国で日系人とチリ人に日本語を教えるという意義深い経験をした。

 それだけなら、「なるほど、そうなんだ」で終わってしまうのだが、そこに至るまでの島田さんの“自走人生”の軌跡に、私は大いに感銘を受けた。

 「僕は60歳より少し早く、58歳で会社を辞めました。会社の定年は60歳で、その後も雇用延長して会社に残るという選択肢もありました。ただ、人生の残り時間を自分のために使いたいという気持ちの方が強かったのです」(島田さん)

 “自走人生”を考えるうえで大切なことは、「自分のために」どうなのか、ということだと定年後研究所では考えている。島田さんは「(会社を辞めた後は)苦労するとも思ったんですが、自分のために苦労したいと思ったんです」と語る。私は「コレだな」と思った。

 「寄らば大樹の陰」という言葉のとおり、“頼れる存在”としての会社に長く勤めていると、依存体質が生まれてくるのは否めない。会社から離れるということは、まさに依存からの脱却であり、自己責任の世界にほかならない。当然、苦労することも想定されるが、それを「自分のために苦労したい」と置き換えられたことが、島田さんがイキイキと“自走人生”を送ってこられた秘訣だろう。

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