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【定年後 難民にならない生き方】夫婦でもズレがある「葬式」「お墓」の選択 (1/2ページ)

 亡くなった後、残された家族にどうしてほしいのか。葬式を挙げてほしいのかほしくないのか、墓はどうするのか。長年連れ添った夫婦でも、イメージが一致するとは限らない。むしろ、ギャップに愕然とするほうが多いのではないだろうか。

 葬儀社「ライフネット東京」代表の小平知賀子さんが、終活セミナーを始めたのも、そんな事例に直面したのがきっかけだった。2010年ごろ、小平さんはある既婚女性から葬儀の相談を受ける。また、その女性は散骨も希望していた。「一人娘はすでに結婚していて“墓守”は無理。重荷を背負わせたくない」という母心だった。しかし、家族は反対しているとも語っていたそうだ。

 小平さんはもめごとを懸念し、遺言書の作成を勧めた。だが、実現しないまま、数カ月後、女性は亡くなる。葬儀は予定通り行われたが、問題は「散骨」だった。

 夫は墓を建てることを希望。しかし、娘は散骨には反対だが、墓の面倒は見られないと拒否、事態は混迷を極めた。

 「ある意味、『娘には“墓守”を引き受けてもらうのは難しい』という母親の読み通りだったわけです。しかも、親子の話し合いに決着がつかないまま、女性のお兄さんが実家のお墓にお骨を納めてしまった。ご本人の意志がここまで無視されてしまうのか…と、ショックでした」と、小平さんは振り返る。

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