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【経済快説】「イチロー型」「カズ型」プロの“引き際”を考える (1/2ページ)

 米大リーグ・マリナーズのイチロー選手が引退した。日本で行われた開幕シリーズに出場した後の引退発表だった。このタイミングでの引退発表を予想していた方は少なくなかったのではないか。

 イチロー選手の近年のパフォーマンス低下に加えて、球団は選手の若返りを進めていた。一方、日本でのシーズン開幕を盛り上げるビジネス的な思惑からはイチロー選手の出場が望ましかった。功績があった選手を尊重する必要もあった。

 イチロー選手自身にとっても、個人的な価値を高める上で効果的なタイミングであった。引退後数日経った今も、イチロー選手の功績をたたえたい人が日本中にあふれているように見える。

 実際に、大リーグでの3000本安打、10年連続200本安打などの記録は文句の付けようのない偉業であり、打撃だけでなく、守備や走塁でも見せた新しいプレースタイルは斬新だった。

 他の一流スポーツ選手と比べると、イチロー選手の引退は、王貞治氏の現役引退よりも引っ張ったが、サッカーの三浦知良選手よりも前倒しした印象を受ける。

 王氏は、まだまだ一流チームの4番を打てる力を持ちながらも、自身の満足のいくホームランを打てなくなったという理由で引退した。将来監督になる道は確実だっただろうから、選手としてのイメージを大切にした引退だったといえる。

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