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【住まいの処方銭】家のリフォーム、介護を見据えたプランを トイレまでの動線など確認 (1/2ページ)

★将来のためのリフォーム(1)

 「体が不自由になったら施設に入る。リフォームなんて必要ない」。だが、その時、本当に決断できるだろうか。施設に入居すれば、待っているのは集団生活だ。食事は「好きなとき」とはいかない。人間関係で苦労があるかもしれない。

 数多くのシニア向けリフォームを手がける高齢者住環境研究所(東京都渋谷区)の代表取締役で一級建築士の溝口恵二郎さんが次のように話す。

 「誰しも本当は住み慣れた自宅で暮らしたいのではないでしょうか。ただ、自宅では暮らせないと思い込んでいる。しかし、自宅でお風呂やトイレに行ければ、一人でも暮らし続けることができます」

 溝口さんによると、最近、高齢男性の一人暮らしは増えているそうだ。介護保険を利用できれば、お風呂はデイサービスや訪問入浴で対応できる。食事も配食サービスやヘルパーに依頼することができる。施設入居を考えるのは、年齢に関係なく介護が必要になる頃だそうだ。

 大切なのは1日何度も使うトイレだ。トイレに行けるかは、人としての“尊厳”でもある。ベッドのそばにポータブルトイレを設置する方法もあるが、ニオイの問題だけでなく、後始末をする家族やヘルパーに負担がかかる。

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