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【新・兜町INSIDE】期末ならぬ期初売り… 機関投資家売買に変調

 「3月期末の益出し売りが終わると4月の新年度入りとともに買い」-。これが国内機関投資家の典型的な投資パターンとされてきたが、最近は新年度入り直後に売りが先行するパターンが増えているようだ。

 かつては4月になると新規の投資マネーを配分された銀行や保険会社の資金運用部門が一斉に株式や国債を買うのが通例だった。向こう1年のポートフォリオを完成させるためである。

 ところが東証が集計する投資部門別の株式売買状況では、昨年も一昨年も4月は金融機関が売り越しだった。国債市場でも4月当初は売り物が出やすいという。

 理由は利益確定のため。新年度入りから数日の段階で、買値をある程度上回っている銘柄を売って利益を確定させておけば、その後の運用で損が多少出ても、先に確保した利益と相殺できる。「顧客や経営陣から運用部門へのプレッシャーが強く、できるだけ穴を開けないために編み出した苦肉の策です」とは銀行系証券の役員氏。新年度のポートフォリオ構築に伴う買いは4月中旬以降という。

 【2019年4月1日発行紙面から】

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