記事詳細

【こんな時代のヒット力】奇想天外な方法で開発! 東洋ライス「BG無洗米」 (2/2ページ)

 再度挑んだのは、まったくコメをとがずに無洗米に仕上げる方法だった。「粘着性のものをくっつけて剥がせばよいと考え、水あめとか粘着テープなど、さまざまな方法を試した」。試行錯誤の末、粘着性のある肌ヌカで肌ヌカをとるという奇想天外な方法(BG無洗式/Bran=ヌカ、Grind=削る)にたどり着いた。黄土色の海を見てから15年がたっていた。

 しかし、問題が起きた。同業他社が他の製法による無洗米を売り出したのである。「それがおいしくなかった。そのため『無洗米はまずい』という評判が立って困った」。それまでの努力が暗礁に乗り上げた。

 だが、雑賀氏は諦めない。地域ごとにコメ卸会社などと共同でBG無洗米を生産する会社を設立し、そこから全国の米穀店に提供した。さらに東京都内の生協で試食会を行った。生協での採用がきっかけとなって、外食での採用が相次ぐようになった。

 中には、「米とぎの差でごはんの味にばらつきが出るのを避けることができる」として弁当チェーンが採用するなど想定外の発注もあり、無洗米は拡大した。

 発売当初は「米とぎという伝統文化の破壊」という批判もあった。しかし、共働き主婦の「時短」ブームが追い風となり、売り上げは伸びている。

 2005年、玄米の栄養素を食べやすく残した無洗米、「金芽米」を発売、さらに勢いは加速している。(村上信夫)

関連ニュース