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【新・兜町INSIDE】機関投資家は「債券代替」 金利再低下で配当+業績安定重視

 日銀の追加金融緩和や米連邦準備制度理事会(FRB)の年内利下げ観測が浮上し、世界的に中長期国債の金利が再び低下している。運用難の機関投資家から聞かれるのは「債券の代替投資」。早い話が元本変動リスクが小さく、配当利回りが高い株式で運用収益の押し上げを狙う投資戦略である。

 元本の安全性を重視して銘柄選別をすると業績変動の小さい銘柄ばかりが残ることになる。「値上がり益に対する期待をある程度犠牲にして、元本割れリスクを抑える古典的な投資手法だ」(銀行系証券)という。

 年金基金や投信会社、保険会社などの機関投資家は大型銘柄を好む。このため、JT(日本たばこ)に加え、原発を持たない電源開発、大規模投資を伴うリニア新幹線計画のないJR西日本などが候補になり得るという。

 機関投資家は業績や経営方針を確認して買う保守的な取引スタイルを取る傾向が強く、資金流入は4月下旬から始まる決算発表ラッシュとその後のアナリスト説明会を終えた後になりそうだ。ある日を境に一斉高か。

 【2019年4月5日発行紙面から】

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