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【榊淳司 マンション業界の秘密】おおむね、半ば推測…新築も中古も正確な「統計データ」がないワケ (1/2ページ)

 非常にお恥ずかしい話だが、私が向き合っているマンション市場には正確な統計データがない。新築マンションについては、さまざまな組織がさまざまな統計データを発表している。

 代表的なものだと供給戸数。「××年のどこそこのマンション供給戸数は×万戸」といった話がメディアに流れる。ああいった数字はおおむね正しいのだが、あくまでおおむねの域を出ない。

 その理由は、元になる数字はデベロッパーの自主申告だからだ。今年の1月後半に「2018年の12月の首都圏マンションの契約率が27年ぶりに50%割れ」というニュースが流れた。

 これを元に「マンション市場にもいよいよ本格的な不調期到来か」といった観測記事が出た。私もそれに類することを書いた。

 すると、「あれはある大手が、12月に駆け込みで供給戸数を増やしたことで分母が膨らみ、契約率が下がったのだ。不調期の到来ではない」といった趣旨の反論も出た。

 デベロッパーには年間供給のランキングがある。新築マンション市場ではどこが最大手なのかを競っているのだ。

 確かに某社が12月の供給量を増やしたことは間違いないと思われる。私は首都圏のマンション市場の大半を見て回っているので分かる。

 さらに、契約率をはじき出す分子である「××戸売れました」というのもデベロッパーの自己申告。ということは、やろうと思えば、供給戸数も契約率もデベロッパーが恣意的に操作できなくはない…ということだ。

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