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【トップ直撃】ゴーグルの中から狙う“バーチャル経済圏” クラスター・加藤直人CEO「モノを買う時代からコトを消費する時代に」 (1/3ページ)

★クラスター・加藤直人CEO(30)

 VR(バーチャル・リアリティー=仮想現実)の世界は、いまや「現実」だ。有料の音楽ライブに5000人の観衆が集まり、企業もプロモーションイベントを開催する。バーチャル空間に「熱狂感」を提供する会社を率いるのは、ガンダムと水樹奈々が好きで、宇宙物理学と量子コンピューターを学び、3年間の「ひきこもり」を経験した30歳。パソコンの画面やゴーグルの中で、「バーチャル経済圏」は拡大し続けている。(中田達也)

 --「ひきこもりを加速する」というメッセージを掲げています

 「一発で覚えていただけますね。僕自身、大学院を中退してひきこもり生活をしていて、コンビニの店員さんと、年末年始に家族に会うぐらいという生活が3年間続きました。『ひきこもる』というのはネガティブにとらえられるワードですが、ネガティブなのは多様性を認めない社会のほうだというのが僕の考えです」

 --ポジティブなひきこもりだったと

 「プログラミングの技術を身につけていたので食べることはできていました。1~2週間プログラミングをして3カ月ぐらいごろごろするという生活で、大好きなインターネットにどっぷりつかっていました」

 --起業の経緯は

 「ひきこもっていたときに困ったのが音楽ライブに行けないことでした。声優で音楽活動もしている水樹奈々さんが大好きなんですが、家から出るのがめんどうで。お祭りのような熱狂感はインターネットには乗っかっていないと感じていたときにVRに出会ったんです。ゴーグルをかぶったとたんにビビビときて、この中で音楽ライブをやる時代がくる、そういうものを作りたいと思いました」

 --ビジネスモデルは

 「一つがcluster(クラスター)というバーチャルイベント空間でのプロモーションをサポートすることです。もう一つがclusterで開く有料イベントで、興行主さんがチケットを売ってその手数料をもらうということです」

 --バーチャル上に経済圏をつくることを目指しているそうですね

 「有料のバーチャルライブを実現したのはおそらく世界初だと思います。参加者がインターネットでの数十分間の体験に5000円払うというのは、すごいことだと思います。やはりモノを買う時代からコトを消費する時代になってきていると思います」

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