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【大前研一 大前研一のニュース時評】孫正義社長の思惑は? ウーバー上場と筆頭株主ソフトバンク 世界が注目 (1/2ページ)

 米国の配車サービス最大手のウーバーテクノロジーズ(本社サンフランシスコ)は11日、米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)を正式に申請した。上場先はニューヨーク証券取引所で、時期は5月となる見通し。

 上場時の時価総額は最大1000億ドル(約11兆円)と今年最大の案件とみられる。米国市場に上場するハイテク企業としては、2014年の中国・アリババ集団に次ぐ規模になる。

 09年創業のウーバーは、スマホのアプリを使って、運転者と目的地が同じ相乗り希望者を引き合わせるライドシェアのサービスを展開している。米国では7割近いシェアを握り、世界の700を超える都市にも進出。交通費が節約できるため欧米では安価な交通手段として広く浸透している。

 ウーバー創業者のトラビス・カラニック元CEO(最高経営責任者)は、社内のセクハラ隠蔽などの不祥事や法令順守軽視で追放されたが、公開前株式の10%近くを保有しており、この上場で1兆円近い金が手に入る。荒っぽい経営者だったが、今後、悠々自適以上の生活を送ることになるだろう。

 また、今回の提出書類からソフトバンクグループ(SBG)が16%強の株式を保有する筆頭株主であることも判明した。含み益は1兆円を超えるだろう。トヨタ自動車も5億ドルを出資している。

 トヨタとSBGは、ウーバーが分社化する方針の自動運転技術の開発部門にも追加出資する。トヨタ系部品大手デンソーも含め、出資額は10億ドル(約1100億円)になる。自動運転車の開発や量産で協力し、次世代の移動サービスの提供を強化する。

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