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【榊淳司 マンション業界の秘密】「シャッター商店街」大量相続時代がくる!? 提案したい「再開発準備保有制度」 (1/2ページ)

 私は新築マンションの資産価値レポートを書くために、東京23区と川崎市の大半の地域を3カ月ごとにひと回りしている。山手線の内側と外側では、街の風景に顕著な違いがある。それはシャッターを閉じた旧個人商店の有無である。

 山手線の外に出ると、途端にシャッター商店が目に入る。例えば、私の事務所はアドレスに「日本橋」が冠されているが、周辺にはシャッター商店が多い。

 しかし、山手線の内側に入ると、途端にシャッター商店は激減する。やはり、不動産の資産価値が影響しているのだろう。資産価値が高ければ、売るなり貸すなり、活用法が見つかるのだ。

 今の日本に小規模個人商店が生き残れる余地はない。曲がりなりにも継続できるのは医療、美容、飲食といった限られたカテゴリーのみだ。昔のように何かモノを売るという商行為では店舗の維持すら難しい。

 シャッターを閉じた小規模個人商店はどうなるのだろう。見ている限り、人が住んでいる様子がうかがえる場合もあるが、10年以上も空き家で放置されていることが明らかなシャッター商店もある。

 そういう不動産にも所有者はいる。そのお店を経営していた人か、それを受け継いだ相続人。

 私は今年で57歳になる。私の記憶では、同年代以下で親の個人商店を引き継いだ人はかなりの少数派だ。我らの学生時代でも、個人商店の未来は明るくないことがどことなく想像できたものだ。だから、多くの同級生や年の近い先輩後輩はあえてサラリーマンの道を選択していた。

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