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【こんな時代のヒット力】商品改良と緻密な戦略でV字回復 フジパン「スナックサンドシリーズ」 (1/2ページ)

 コンビニや量販店の菓子パンの定番商品といえば、食パンの耳を切り落として袋状にし、さまざまな具を挟んだ「携帯サンドイッチ」。2013年には420憶円だった市場規模は、18年に500憶円とパン市場の中でも拡大している。

 その牽引役が1975年の発売で来年45周年を迎えるフジパン「スナックサンドシリーズ」。携帯サンドイッチの元祖である。同社は名古屋市に本社を置き、本仕込食パンなど多くの人気パンで知られる。

 サンドイッチは買ったその日のうちに食べないと悪くなってしまう。これに対し、2代目社長の舟橋正輝(まさてる)氏(当時)が「日持ちがし、持ち歩いても具がこぼれ落ちないサンドイッチができないか」と考えたことが、開発のきっかけだった。

 具がこぼれ落ちないようにするにはどうすればよいか、その方法と量産手段に試行錯誤。食パンに具を挟んで四方を圧着する機械がアメリカで開発されたと聞き、すぐに日本での占有使用契約を結んだ。

 発売と同時に画期的なパンとして工場の生産が追いつかないほどの売れ行きになったが、80年代に入ると類似商品が多数販売され、売り上げが伸び悩む。後発商品のブランド戦略に押され、はるか後塵(こうじん)を拝してきた。12年の市場シェアわずか0・15%だった。

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