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【こんな時代のヒット力】商品改良と緻密な戦略でV字回復 フジパン「スナックサンドシリーズ」 (2/2ページ)

 そこで同社は13年、スナックサンドを基幹アイテムの一つに位置づけた。そして、2つ同時に食べることで味わいが変わる新発想MIXスナックサンド、受験生応援企画、伊勢志摩サミット開催記念商品、グルメブロガーとの共同企画、働くママとの共同企画、オリジナルキャラクター“はさみちゃん”“んーぱ”の誕生と名前募集、発売日の9月15日を「スナックサンドの日」として制定(日本記念日協会認定)など、「お客さまに再度手に取っていただくため、なじみ深い商品になるようさまざまな企画を実施した」(マーケティング部企画課長、石井健介氏)。

 どんな具材にも相性が良い、しっとりとしたスナックサンド専用の食パン生地も時間をかけて開発。パンや具の工夫、改良を繰り返した。

 努力が実を結び風が吹いたのは、発売40周年の15年。パッケージや同社サイトで積極的に「元祖」であることをアピールし、「もう一度食べたい味投票コンテスト」を実施すると、3万3000の投票があり、大きな話題となった。

 18年、レトルトカレーの元祖「ボンカレー」(大塚食品)発売50年との元祖コラボ「ボンカレーゴールド中辛風」を発売、ヒットする。知名度の高い食品ブランドとのタイアップでは、話題性だけでなく、実際に食べた時の期待を裏切らないことに苦労したという。

 地道な努力を積み重ねた結果、18年にはシェア20%に回復。現在、シリーズは約40種になった。「今後も手間を惜しまず、商品の改良とあらゆるPR施策を打っていく」と石井氏は意欲を見せる。(村上信夫)

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