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【こんな時代のヒット力】「マズいです!経営状況が…」訴え大ヒット! 銚子電鉄「まずい棒」 (1/2ページ)

 行楽の季節になった。千葉の犬吠埼に足を延ばし、銚子駅から外川駅までの10駅6・4キロ、小さなローカル鉄道「銚子電鉄(銚電)」(千葉県銚子市)の旅はいかがだろう。

 特産のキャベツ畑の中を走り、沿線には大きく広がる太平洋、日本一早い日の出で知られる犬吠埼や古き町並みが残る港町など見どころ十分だ。

 2018年、その銚電で一時、発売制限も出る大ヒットのスナック菓子が生まれた。パッケージには「社長がモデル」というキャラクターが登場し、「マズいです!経営状況が…」と涙目で訴え、緑色の車両が火の車で走るというユニークなイラスト。ネーミングは「まずい棒」となんともふざけている。しかし、「本当にやばかった。主力車両の法定検査料1500万円が払えず、話題にして稼ごうと必死だった」と取締役・柏木亮氏は言う。

 銚電は沿線の人口減少から何度も経営危機に陥り、06年には「電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです」と訴え、ぬれ煎餅の販売で復活を遂げた「奇跡のぬれ煎餅」で知られる。今も人口減少は続き、「鉄道1、ぬれ煎4の経営」だという。

 そこで「日本一のエンタメ鉄道」をコンセプトに掲げ、車両を使った「お化け屋敷電車」などのイベント展開で観光客を誘致し、経営改善を目指していた。

 その矢先に現れた大きな課題。捻出しようにも、ない袖は振れない。頼みの自治体も財政赤字のためアテにならない。

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