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【新・兜町INSIDE】年利0.4%でも大人気…20年国債に走る金融機関

 国債市場で異変が起きている。ほとんど金利の付かない20年物国債に資金が集まっているのだ。市場では「日銀が追加緩和に動き、20年債が値上がりする」との見方が出ている。

 財務省が22日実施した20年物国債の入札では、年利0・4%が提示され、5兆円近い応募が殺到。9000億円の発行額に対して5・5倍と過去最高を記録した。

 これまで発行額の3~4倍程度の応募だった。今回、急速に人気が高まった背景について、外資系証券幹部は「20年後の満期まで保有して利息収入を得るのが目的ではなく、値上がりを期待した買いが入った」とみている。国債市場では入札後も5月末にかけて20年債に連日買いが入った。

 金融市場では、景気減速を受けて日銀が今年後半にも追加金融緩和に追い込まれるとの見方が強い。「日銀が20年物国債を買いまくって市場金利が一段と下がれば、最近発行された年利0・4%の国債さえ貴重な『超高利回り商品』になって値上がりする」との読みからだ。日本円の金利がなくなる日も近い?

 【2019年06月03日発行紙面から】

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