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【渡邉美樹 経営者目線】ワタミ経営復帰への「ホンネ」 トップダウンから“任せて任せず”の経営へ (1/2ページ)

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 先日、参院議員の任期満了日以降、ワタミに復帰する意向を明らかにした。まずは2~3カ月かけて国内外の現場をまわり社員の声に耳を傾けたい。肩書きや立場はその後でと考えている。

 政治家として「中小企業支援」に力を入れてきた。理想の念頭にCSV(社会的な共有価値の創造)という経営学の概念があった。CSVは、企業などが事業経営の枠内で社会問題を解決していくことを指す。そうした企業が増えることを望んだ。

 ワタミは6次産業に加えて、ゴミのリサイクルや、自然エネルギー、さらにカンボジアの教育支援まで、独自のCSVモデル(ワタミモデル)を構築してきた。これは、創業者の私のこだわりである。その活動や理念は、国連が定める「SDGs(持続可能な開発目標)」とも重なる。あまり知られていないワタミの「SDGs経営」をより具体的に、より発展的にしたいと思っている。

 この6年間、ワタミの介護を売却するなど失ったものもある。しかし、逆に得たものもある。それは「困難を乗り越え、自立した社員たち」の存在だ。「自立した社員たちが活躍し、より幸せになる場をどうつくるか」が、私の責任だと考えている。一言でいえば、“任せて任せず”だ。

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