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【新・兜町INSIDE】105円より円高なら…利益計画が未達企業続出か

 5月までに発表された2020年3月期の業績見通しは、大半の輸出企業で為替の前提レートが1ドル=105~110円の狭い価格帯に集中していた。105円より円高方向に振れると、今期の利益計画が未達に終わる企業が続出しそうだ。

 今期の業績見通しが発表された10連休前後の円相場は1ドル=110円近辺で推移していた。トヨタ自動車やソニーが市場実勢に近い110円に設定し、日本電産や京セラは1ドル=105円とやや円高の慎重な予想だった。大手輸出企業で105円を超える円高で年度計画を組み立てたのはファナックと日立建機の2社にとどまる。四半期決算制の定着で、年度の前提レートも3カ月ごとに見直すスタイルを採る企業が増え、実勢からかけ離れたレートを出してくる企業は少なくなった。

 一方、心配なのは円安期待組。1ドル=113円を前提としたJVCケンウッドなどは、円高進行による業績予想の下方修正リスクが強く意識されている。107円台からの円高となれば、要警戒だろう。

 【2019年06月05日発行紙面から】

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