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「物言う株主」が真意激白! 日産株主総会で動議、取締役会議長めぐり

 日産自動車の株主総会は、会社側の3つの議案が原案通り可決された。西川(さいかわ)広人社長兼最高経営責任者(CEO)が続投する一方、取締役会議長を含め社外取締役の権限を強め、カルロス・ゴーン前会長に権力が集中した体制から決別を図るが、これに異を唱える株主もいる。総会の質疑応答で動議も出した株主が夕刊フジに真意を激白した。

 会社側と株主との質疑応答の際に、男性株主が出した動議は、取締役会議長に日産の山内康裕最高執行責任者(COO)を充てることと、取締役会議長を株主総会でも指名できるように定款を変更するという提案だった。

 西川氏は「取締役会議長には今後、社外取締役を採用する」と回答、動議は否決された。

 日産は総会後、社外取締役を過半数の7人とした新取締役会を開き、取締役会議長に社外取締役の木村康JXTGホールディングス相談役、副議長に仏自動車大手ルノーのジャンドミニク・スナール会長を選んだ。

 日産の新体制について前出の男性株主は「取締役会のトップに社外取締役を選んだ場合、日産の経営が社外の人間にとって有利に働くような財界の駆け引きにつながる懸念はぬぐえない」と指摘する。

 「以前の取締役会メンバー以外で、社内から適正な人物を議長に据えることが重要ではないか」とあらためて強調したうえで、「自分と同じような考えをもつ株主は他にもいるはず。次に行動するときには積極的に協力を呼びかけていきたい」と話していた。