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埼玉発「ぎょうざの満洲」 消費増税に負けない“独自すぎる”ビジネスモデルに迫る (4/5ページ)

 テークアウトのギョーザをより多く売るため、家でもお店と同等なおいしさに焼けるよう、PR活動を熱心に行っている。例えば、ギョーザのパックに一番おいしくなる焼き方を掲載している。また、店内に置かれた広報紙「満洲通信」で焼き方をレクチャーしたり、Instagramで「おうちでぎょうざの満洲」なるフォトコンテストを実施したりと、積極的に販売促進を行っている。このようなPRの効果が出て売れている面もある。

 店で出す焼きギョーザ、水ギョーザ、テークアウトの冷凍・冷蔵ギョーザは、同じ商品を形を変えて販売している。関東は坂戸工場、関西は大阪府吹田市の江坂工場から、1~2時間で配送できる範囲に出店。鮮度にこだわり、その日に販売する分を午前中に製造してお店に配送している。

 素材の改良はどのようにしているのか。ギョーザに使う豚肉は以前から国産を使っていたが、現在はさらに産地を指定している。池野谷社長が実際に足を運んで選んだ、食肉加工場を有する青森県産の「美保野ポーク」を中心に使用。同工場の衛生管理は日本一だと池野谷社長考えている。挽肉は赤身を3割増やし、脂肪分を減らして、カロリーを低減している。

 キャベツはもちろん国産だが、自社農園で栽培したものが3割ほど含まれている。皮に使う小麦は香りの高い北海道産を使い、加水率を50%と高めて、もっちり感を表現している。

 これによって、もっちりジューシーでありながら胃もたれしない、ヘルシーなギョーザができ上がった。

 ◆ラーメンのスープに秘密あり

 半年前に稼働した川越の新本社工場では、ラーメンに使うスープを製造している。以前は鶴ヶ島に工場があったが、店舗が拡大したために手狭となったので移転した。

 川越工場では、これまでのずんどう鍋ではなく、圧力釜を新しく採用した。その導入効果として、従来なら8~10時間かかっていたスープを炊く時間が3分の1くらいにまで短縮。しかも、スープが透き通るようになり、濃厚になった。同じ素材を使って、2倍の分量のスープが取れるようになったので、コストの削減にもつながっている。

 このような圧力釜の効果で、ラーメンのスープは以前にもましてブレがなくなり、注文が増えているという。

ITmedia ビジネスオンライン

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