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【銀行から「金行」へ】儲からない銀行は「免許返上」選択肢も 別ビジネスへ発想の転換が必要 (1/2ページ)

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 「もうからない銀行は信用金庫に転換せよ」という議論があるが、私は反対だ。まるで大学に自ら高校に降格せよといっているように聞こえる。

 ならばどうするか。法令の改定で、ケースによっては金融以外のビジネスに100%出資できるようになるそうだから、銀行業でもうけられないと思うなら、どんどん別のビジネスに乗り出してゆけばよい。

 そちらのほうにうまみがあると考えるなら、銀行をやめる手もある。銀行免許の返上のことだ。預金は集められなくなるが、貸金業者になってしまえば業務に自由度が増す。問題はそれだけの発想とやる気があるかどうかだ。

 参考事例はある。都銀と商社が母体となり、リースから売掛債権の買い取り、カード、銀行、発電、レジャー施設などへと手を広げ、巨大なコングロマリットとなった企業のことだ。信用力があり資金調達に不自由せず、収益力は銀行をはるかにしのぐ。銀行より積極的にリスクを取っているが、銀行や信金が見習うべきところはある。

 一部の地銀や信組が商社活動を始めたが、正直なところ前途多難だ。理由の一つは人材だ。銀行員は物を売るのが下手だ。彼らに地産地消の商品を売らせるというのは余剰人員対策としてはともかく、実効性には疑問符が付く。思い切って外部から登用すればよいと思うのだが、母体銀行が事業をコントロールしたいらしく、それほど進んでいない。

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