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かんぽ生命、高齢者だます非道な手口! 不適切契約9万件超…家族同席なしに販売、発覚後は局員口止め (1/2ページ)

 保険料の二重払いや無保険など9万件超の不適切契約が発覚したかんぽ生命保険で、70歳以上の高齢者に保険を勧誘する際、社内規定に反し、家族を同席させない事例が多発していたことが分かった。高齢者が1人でいる状況を狙い、契約内容を十分に理解させずに販売したことが不利益契約やトラブルにつながったとみられる。郵便局に対する高齢者の信頼を悪用したことは許されない。

 かんぽ生命と、保険を委託販売する日本郵便は2013年10月から70歳以上の高齢者に勧誘する際、原則として家族の同席を義務付ける規定を定めている。「同席した」と虚偽報告をすれば、販売員が勧誘停止の処分を受けることもある。

 しかし複数の関係者によると、実際には家族の同席なしに販売するケースが多く確認されているという。関西在住の70代の母親が勧誘を受けた女性によると、17年に郵便局員が母親に保険加入を打診。被保険者となる女性に連絡が入ったため過去の契約を調べたところ、15年から毎年保険に加入していたことが判明した。家族が勧誘や契約時に同席したことは一度もなかった。

 東京都内の高齢女性は、局員から契約書に「同席拒否」と書くよう指示されたという。高齢者が拒否すれば同席なしでも販売できる例外規定を悪用したとみられ、女性の長男が気付きトラブルとなった。

 金融庁は14年2月、高齢者に保険契約を説明する際、家族の同席を求める監督指針を示し、生命保険協会も同様のガイドラインを定めている。

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