記事詳細

【売れないモノを売る極意】主役交代で変わる「ビジネスの潮目」 「猫カフェ」など大ヒット、果たして「いだてん」は… (1/2ページ)

 NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」が第2部に突入し、主役が中村勘九郎(日本マラソンの父、金栗四三)から阿部サダヲ(東京五輪招致の立役者、田畑政治)に代わりました。私は久しぶりに「いだてん」にチャンネルを合わせました。

 大河ドラマに「日曜夜のブルーな気分を吹き飛ばす壮大な時代劇」を期待する私は、近代を描く「いだてん」になかなかなじめなかったのですが、主役が交代するとあっては見逃せません。時代背景は同じでも、日曜夜のワクワク感が戻ってくるかも、と淡い期待を抱いたのです。そう思ったのは私だけではなかったようで、大河史上最低とも言われた視聴率は一時の6%台から、8・6%(6月30日、関東地区、ビデオリサーチ調べ)に回復しました。

 つまり主役の交代には、人々の期待を集めるという嬉しい効果があるのです。ドラマだけでなくビジネスも同様です。企業はむしろ、不祥事があったとき、この効果に社運をかけ、トップを交代します。そうすることで「私たちは変わりました」と社会に宣言し、失墜したイメージを回復しようと努力するのです。

 また、売れないモノを売るためにもこの効果は見逃せません。主役を代えたことで、売れなかったモノが一躍ヒットした例はたくさんあります。

 たとえば猫カフェ。店の主役をコーヒーやケーキから猫に代えたことで大ヒットしました。なかには繁華街から離れた場所にあるため客が集まらなかった喫茶店が猫カフェにリニューアルした途端、「落ち着ける」「ほっこりできる」と評判を呼び、猫好きの熱烈なファンを集める人気店になった例もあります。

関連ニュース