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【榊淳司 マンション業界の秘密】タダでももらってもらいたい不動産がゴロゴロする日本 (1/2ページ)

 不動産投資を始めたある人が、出身地へ里帰りしていたときの話である。

 昔からの友人と一杯やることになって、待ち合わせをした。ところが、友人から「30分遅れる」という連絡が。しようがないため、待ち合わせ場所の周辺をブラブラし、近くの空き家を眺めていると、さえない表情の老人が目の前を通りかかった。

 何の気なしに「この家の持ち主、誰なんですかねぇ」と話しかけてみると、この老人がその所有者で、聞けば、住む人がいなくてもてあまし、困っているという。

 「だったら、私がもらってあげましょうか」となり、あっという間に話がまとまって、翌日、老人宅を訪ねて手続きをした。

 その老人との一件が終わるやいなや、自分の携帯が鳴り、出てみると、田舎の不動産業者だった。別件の用事でたまたまかけてきたが、ちょうどいいので「1つ物件ができて、××エリアで古屋を貸したいのだけれど、家賃はいくらだったら…」。

 すると業者は驚きながら、「今、その(物件の)近所でお客さんを案内しているのです。今から5分で行きますから、見せてもらえませんか」。

 ほどなく、その不動産業者が、貸家を探しているという客を連れてきた。タダで手に入れたばかりの家をオーナー然として披露し、すぐに賃貸契約が決まったという。

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