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消費者庁vs大正製薬 「光触媒マスク」表示めぐりバトル勃発 (2/5ページ)

 「水に変える」というのは、花粉やウイルスなどの有機物を活性酸素で最後の最後まで酸化していくと、最終的に水や二酸化炭素などになるという意味である。ただし、「水(と二酸化炭素)に変える」と謳っているのは大正製薬を除く3社で、措置命令が出た大正製薬の『パブロンマスク365』のパッケージには、表面の中心部に大きく〈ウイルス 花粉(アレルゲン) 光触媒で分解! 太陽光、室内光でも〉と書かれていて、水と二酸化炭素に変えるという表記はない。

 これらのマスクについて、以前からネット上では科学者や医師などから以下のような疑問が投げかけられていた。

 (1)酸化チタン(光触媒)という素材に花粉やウイルスを分解する力があるとしても、実際の製品にその効果があるのか。

 (2)花粉やウイルスの組成には、炭素(C)や水素(H)だけでなく、硫黄(S)や窒素(N)なども含まれるので、花粉やウイルスが分解されるとしたら、水や二酸化炭素だけではなく、硫黄酸化物や窒素酸化物なども生成するから、「花粉やウイルスを水に変える」という表記は誤解を招くのではないか。そもそも実際の製品で本当に水や二酸化炭素になるまで化学反応が進むのか。

 (3)酸化チタン(光触媒)による化学反応のスピードは、花粉やウイルスを瞬時に分解するほど速くはなく、仮に分解するとしてもマスクのフィルターが吸着した花粉やウイルスをゆっくり分解することになるはず。しかし、吸着した時点でマスクは役目を果たしているわけで、分解する意味があるのか。

NEWSポストセブン

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