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【こんな時代のヒット力】熱中症予防に着目し大ブレーク! フジッコ「ふじっ子 塩こんぶ」 (1/2ページ)

 ようやく夏本番、9月も残暑が厳しくなると予想される。暑くなると要注意なのが熱中症。記録的な猛暑となった2018年、約10万人が救急搬送された。同年、意外な商品が売り上げを延ばした。塩こんぶである。老舗「フジッコ」(神戸市)の袋入り「ふじっ子 塩こんぶ」は、一部で欠品が出るほどだった。

 同社マーケティング本部マーケティング推進室広告宣伝グループリーダー、小山裕志氏は「猛暑の影響で塩分やミネラルが補給できる食品として注目された」と話す。そして、「熱中予防対策に塩こんぶという価値提案が受け入れられた」という。老舗がなぜ、新たな価値判断を提案するのか。

 塩こんぶは、切断した昆布をしょうゆなどの調味料で炊きあげ、塩などのまぶし粉で味付けする。原型は平安時代に遡(さかのぼ)るといわれる。お茶漬け、おにぎりなどご飯のお供として古くから親しまれてきた。

 フジッコは1960年創業。当時の社名は日本一の昆布屋を目指すという意味を込めた「富士昆布」(85年、フジッコに社名変更)である。66年、「ふじっ子 塩こんぶ」を発売。北海道産の厳選した肉厚昆布とうま味のあるしょうゆでふっくら炊き上げ、ほどよい歯応えにこだわり、伝統市場に挑戦した。

 黎明期のスーパーに食い込み、量り売りが常識だった塩こんぶをパッケージ化するなど、新たな価値を消費者へ提案。関西中心だった塩こんぶを全国に認知させ、トップメーカーとなる。

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