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小売価格が40年ぶり高値…今「金」は買いなのか 積み立て口座開設数も3倍に 米利下げなど影響 (1/2ページ)

 「安全資産」として知られる金(ゴールド)の価格が高騰している。地金大手には30~40代の若い層も金を買いに訪れ、積み立て口座の開設数は通常の3倍にのぼるという。米中貿易戦争や世界的な利下げの影響も指摘されるが、いまからでも投資するのが得策なのか。

 東京商品取引所では、来年6月を決済期限とする金先物の指標価格が、8日の取引時間中に1グラム当たり5128円と史上最高値を更新した。

 消費税や保管料を含む現物価格は、地金大手の田中貴金属工業が8日に1グラム当たりの5572円で小売販売した。こちらも1980年1月以来約40年ぶりの高値だ。

 同社の資産運用ビジネス担当者によると、6月末ごろから金価格が上昇し始め、高騰するペースも「異例の上昇だ」と指摘し、こう続ける。

 「小売価格が高騰すると、通常は金を売りに来る顧客が増えるが、今回は買いに訪れる顧客も増え続け、客層も高齢者から30~40代の若い世代にも広がっている」

 3000円から始められる純金積み立ての口座開設数は通常の3倍で、金を加工した工芸品などの利用数も通常の2倍に増えているという。

 かつては「有事の金」といわれ、情勢不安の際に実物資産の代表格として買われる傾向があった。前回の値上がり局面も79年の第2次オイルショックや旧ソ連軍のアフガニスタン侵攻などがあった時期だ。

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