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若者の将来不安につけ込む「クレカ投資」には要注意だ (2/5ページ)

 騒動を取材している全国紙記者が解説する。

 「桃やイチゴを栽培し観光農園を運営していた同社の関係者たちが、同社に投資をすれば、農作物の海外転売によって利益を得られると言って出資者を募っていたのが発端です。しかし、多くの出資者に金が返ってきていないというのです。ただ、複数の出資者に話を聞いていくうちに、これはそもそも"空クレジットまがい"ではないかとの噂が立っています」(全国紙記者)

 投資とうたっているが、西山ファームへの投資の方法は、同社への直接入金ではなく、指定の通販サイトを通じて果物やジャムなどの商品を購入するという方法だった。それを直接海外へ転売するからと説明されていたため、顧客は手元に商品が届かないことに疑問を抱いていなかった。しかし、あらかじめ約束されていた入金が次第に滞り、そもそも転売するための商品が存在しないのではないか、“空クレジット”に加担させられたのではないかという疑念が浮上した。

 空クレジットとは、商品やサービスを購入した実態がないのに、クレジットカードなどを使って代金のやり取りをする偽装売買のことだ。十数年前から、街中でよく見かけるようになった「カードのショッピング枠の現金化」などといった怪しい看板がまさにそれで、クレカのショッピング枠を利用して、現金を生み出す仕組みだ。実際には買い物をしていないのに、そう見せかけるため、クレジットカード会社を“騙している”とも解釈でき、詐欺罪の可能性を指摘する専門家の声もある。しかし、現金を手にしたい購入者が、実際には商品がないのを承知でクレジットカード決済をしているため、見破りにくい。全国紙記者が続ける。

NEWSポストセブン

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