記事詳細

若者の将来不安につけ込む「クレカ投資」には要注意だ (3/5ページ)

 「出資はクレジットカード決済によって募られていました。例えば、クレカ決済で100万円分の桃などを購入する、これが投資に当たるわけですが、その後商品が海外に転売され利益が上がれば、出資額の100万円はまるまる戻ってくるし、カード決済で発生したポイントが出資者の利益になる、という触れ込みでした」

 このポイント分が「利益」になる「投資」だとして、筆者の取材によれば全国で数百名もの人々が、数万円から五百万以上の出資を行ったのだという。しかし、出資額が戻ってこないことが常態化し、出資者はカードのポイントを発生させるための支払いだけを続けねばならなくなった。

 クレジットカードで支払えばポイントもついてお得、というのはカード加入への誘い文句としてよく使われるが、それは投資の世界でも同じだ。まとまった現金を用意しづらい学生でも、クレジットカードを持っていれば投資できるうえにポイントがたまると、意外なほど若者の間で広まっているビジネスの形だ。実際に、西山ファームの顧客も若者が中心だった。

 冒頭の福田さんが力説する。

 「最初は商品が“ある”という前提で投資をしたんです。しかし、自分が買った商品を見た人は、少なくとも私の周囲では誰一人いない。商品は、西山ファーム関係者から紹介された代理店によって管理されており、私たちは出資をするだけ、ということでしたが、約束されていた返金が滞った。そのうちに、これは“空クレジット”ではないのか、そう疑う声が上がり始めました。すると“あなたが買った商品はこれ”など写真が送られてくるようになりましたが、これがどうも信じられない」(福田さん) 6月、これら副業事案に投資した8人が、保証金の名目で預けたおよそ7800万円の返還を求めて名古屋地裁に提訴した。

NEWSポストセブン

関連ニュース