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【こんな時代のヒット力】「肉をがっちり食べたい」ユーザーの声ヒントに 吉野家「超特盛」 (1/2ページ)

 2019年、創業120周年を迎えた牛丼の吉野家。3月に、28年ぶりに発売した「超特盛」が1カ月で100万食を超える大ヒット。その勢いは加速している。

 超特盛の肉の量は「大盛」の2倍、同時期に「小盛」も発売、これは「並盛」の4分の3。超特盛のゴハンの量は大盛や特盛と同じ、小盛は茶碗一杯分と、新メニューといいながら特徴は、量の違いのみだ。

 「ここまでヒットすると思わなかった」。同社CMO(Chief Marketing Officer)、田中安人氏はこう話す。「社内シェアを10%拡大した」。社内シェアとは同社独自の用語で1200店舗、全販売商品の中に占める割合をいい、「5%でヒット」とされる。

 近年、「肉をがっちり食べたい」と並盛と牛皿を一緒に頼む例が増えていること、逆に「並盛ゴハン少なめに」という注文もあり、こうしたユーザーの声がヒントになった。

 開発は、創業120周年に向け、そして次の100年に繋ぐために何を行うか、吉野家の歴史を振り返ることから始まった。

 牛丼は、牛鍋をゴハンにかけた牛めしが元祖。牛丼の名は1899(明治32)年、吉野家を創業した松田栄吉が名付けたといわれる。1958年、牛丼以外のメニューの提供を止め、牛丼に特化。また、「お客さまは牛肉を食べに来ている」と考え、それまで具材として入っていた焼豆腐、タケノコをやめ、牛肉と玉ねぎだけのシンプルな牛丼を完成させた。

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