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【こんな時代のヒット力】大人向け商品発売でブランド全体押し上げ 江崎グリコ「ビスコ」 (2/2ページ)

 その頃、もっと若い女性に食べてもらいたいと、社内通称“おねえさんビスコ”の開発が始まる。おねえさんにもおいしいと感じてもらうため、生地をビスケットではなくクラッカーに替え、クリームとの相性、塩味、軽い触感も求めて試行錯誤、あっさりとしたおいしさを実現。02年、「ビスコ<小麦胚芽入りクラッカー>」を発売した。

 13年には「80周年スペシャルビスコ<発酵バター入り>」を限定発売。20~40代の女性に好評だったことから、「ビスコ<発酵バター仕立て>」(15年)を商品化。一部欠品も出る大ヒットとなり、大人層に拡大した。

 18年、「ビスコ<焼きショコラ>」、忙しい朝にも手軽においしく栄養を補給できる朝ビスコ「ビスコ シンバイオティクス」とシリーズを拡充してきた。

 「もうひとがんばりの小さな元気をくれる」ブランドとしてコアバリューを設定。テレビCMでは笑顔で「さぁ、ビスコでもうひとがんばり」と語り掛けるコミュニケーションを行い。WEBコミュニケーション、店頭施策などを総合的に展開した。

 「1つの商品のヒットではなく、発売をきっかけに、長い間ビスコを購入されていなかったお客さまが、赤い箱のビスコ、ビスコ<小麦胚芽入り>、ビスコ<発酵バター仕立て>などの他のアイテムと出合うきっかけを作ることで、ブランド全体を押し上げた」と、谷口氏はいう。(村上信夫)

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