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違法動画蔓延で崩壊危機も声あげられぬR18映像業界の苦悩 (1/3ページ)

 身分や職業にかかわらず権利は守られるべきだが、実際には格差があるのが現実だ。著作権保護においても、そういった格差が生じつつある。ネット上の違法動画への遵法意識が高まる一方で、同じ動画でも保護されづらいジャンルが存在する。その結果生まれつつある危険と広がる治安の低下について、ライターの宮添優氏がレポートする。

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 ネット上に、違法に複製された漫画などのコンテンツをアップロードしていたとして、違法サイト「漫画村」の管理人と見られる男らがフィリピン当局に身柄を確保され24日、やっと日本に移送された。これから福岡県警による取り調べが行われる予定だが、あまりに動きが鈍く「いくら海外当局が絡んでいるからといって遅すぎる」と、司法当局、マスコミ記者も苛立っている。

 しかし一部を除けば、こうした違法コンテンツをアップロードしているサイトやSNS上の個人アカウントは、騒動のおかげで厳しい衆人環視のもとに置かれるようになった。「著作権」がどういう権利なのか、具体的には誰が損し誰が得をしているのか、ぼんやりではあるが一般市民も理解し始めたため、出版社や放送局、著作家達が権利を主張しやすい土壌が形成されつつあるのだろう。

 一方で、漫画やテレビ映画などの映像、音楽作品だけが「コンテンツ」ではない。とある業界では、違法コンテンツの蔓延が手に負えないだけでなく、自身の著作権を声高に主張できない現実がある。それは、R18業界だ。

NEWSポストセブン

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