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【トップ直撃】ビーフン認知拡大に“コメる”熱い思い! ライスペーパーで「手巻きすし文化」挑戦へ ケンミン食品・高村祐輝社長 (1/3ページ)

 ■8月18日を「ビーフンの日」として記念日登録/欧米など世界規模の市場獲得も視野

 「ケンミンの焼ビーフン」で知られるケンミン食品。中国圏発祥だが、いまやジャパンナイズされたビーフンの「コメ100%」の魅力を発信しているのが高村祐輝社長(37)だ。競争相手はそうめんや焼きそばだけではなく、ライスペーパーで日本の手巻きずしの文化にも挑戦する。来年の創業70年に向け、国内でさらなる認知拡大を図りつつ、健康志向の欧米など世界規模での市場獲得も視野に入れている。(海野慎介)

 --主力はやはりビーフンですか

 「主力は米粉100%のビーフンや、味付け済みの『ケンミンの焼ビーフン』で、売り上げの52%はビーフンなどコメを原料とした食品製造です。小麦のように、つなぎになるグルテン(タンパク質の一種)などが含まれていない米粉を別の形状にするのは難しいので、多くのビーフンにはコーンスターチが使われていて、コメ100%はほとんどありません。春雨などほかの麺類の製造が25%で、中国茶の事業が18%、3%が外食です」

 --もともと日本にビーフンの文化はなかったそうですね

 「1950年に祖父の健民(けんみん)は、戦前に台湾でビーフンを知った方から帰国後に、『日本でも食べたい』との声があり、製麺を始めました。当時は石臼を米穀店に借り、製麺所で生麺をつくっては街の中華・台湾料理店に納めていました。一般家庭では『どう調理するのか』『味付けが分からない』など問題もあったので、60年に味付けビーフンを発売しました」

 --本場で「焼ビーフン」は主流ではないとか

 「台北でも『汁ビーフン』が多く、『チャオ・ミーフン』(=北京語で焼ビーフン)はマイナーなんです。(日本では)汁系ならベトナムのフォーの方がメジャーかもしれません」

 --「ビーフンの日」があると聞きました

 「『米』の字を分解した『八・十・八』にかけ、8月18日をビーフンの日として2006年に日本記念日協会に登録しました」

 --もはや日本でビーフンを知らない人はいないのでは

 「調査では、8割が『知っている』と答えますが、年1回以上食べているのは3割で、食べたことない人もいます。認知度も西高東低です。ラーメンやパスタがあるなか、ビーフンという選択肢になるのか、かねてからの経営課題です」

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