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【新・兜町INSIDE】祝日も先物取引…難敵は「身内」にあり!?

 大阪取引所(旧大阪証券取引所)が将来の日経平均を予想して売買する日経225先物を祝日でも売買できるよう検討を始める。日本の祝日中は大阪が休場となる一方、シンガポールや米シカゴ市場で取引が継続していたが、これで取引の海外流出に歯止めがかかることになる。

 日本株の先物は大阪取引所の運営元である日本取引所グループ(JPX)にとって大事な収益の柱。ただ、現物株と同じく祝日は取引できず、シンガポール取引所などに会員権のない証券会社は海外相場の急変時には親密な大手証券に売買をつないでもらっていた。このため、市場参加者から「祝日も大阪で取引させてほしい」との要望が強かった。実現のメドは2021年とみられる。

 もっとも、投資家の注文を受ける証券会社は総員賛成ではない。祝日も従業員を出勤させ、システムを動かしても採算ラインに届くかどうか怪しい。体力の弱い中堅規模の証券会社からは反発が予想されるほか、採算を危ぶむJPX株主からも反対論が出かねない。敵は身内にあり、か。

 【2019年9月30日発行紙面から】

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