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【一生働く!】生活編・老後資金2000万円の衝撃(2) 国民の“ナーバス”浮き彫り、長生きもリスクに (1/2ページ)

 金融審議会の「老後資金2000万円」答申が波紋を広げて数カ月。ただ現在のシニア(60歳以上)にとって現実的解決策は「働く」しかないのだろうか。

 ■なぜ“ナーバス”になったか

 今回の金融審議会の答申は、「長寿化が一層進む今後の日本社会で、安心できる老後資金形成には若いうちからの準備と金融商品などへのリテラシーが重要」という提案を行ったものだった。

 それが「2000万円」という具体的数字が出たために、各方面から批判の声が一斉に上がり、はからずも“地雷”を踏んでしまった格好だ。資産形成の話が「年金問題」にすり替わってしまったのだ。

 そもそも「2000万円」の根拠は、2017年の総務省統計局調査で出た高齢無職夫婦の生活費不足額(毎月)の5・5万円を根拠にしたもので、一応の目安に過ぎない。高齢者世帯の生活は多様で、すべてに当てはまるものではない。

 ただ今回の件は、今の国民が「老後の生活費」に極めてナーバスになっていることを浮き彫りにしたと言っていいだろう。

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