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旭化成株、急騰! 吉野彰氏「ノーベル化学賞」受賞で

 吉野彰さんのノーベル化学賞決定を受けて、10日の東京株式市場で、旭化成株に朝方から買い注文が集まった。午前9時3分現在、前日終値比43円高の1148円50銭で取引されている。

 米国市場で取引されている米国預託証券(ADR)は9日、前日比5・4%高の21・50ドルと大幅上昇して取引を終えた。

 吉野さんの研究の舞台となった旭化成は、リチウムイオン電池の主要材料「セパレータ」の年間生産能力を2025年ごろに現状の約4倍の約30億平方メートルに増やす計画を掲げている。電気自動車(EV)向けのリチウムイオン電池の需要が拡大しており、販売増加につなげる方針だ。

 セパレータは絶縁体の膜で、正極と負極が接触してショートするのを防ぐ役割を担う。旭化成によると、セパレータの同社の世界シェアは首位。旭化成の成長を支える事業の一つだ。滋賀県守山市と米国の工場に生産設備の増設を進めており、21年度の上半期には商業運転を始める予定。宮崎県日向市の工場でも設備増強を検討する。