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【新・兜町INSIDE】金融機関による「期末買い」復活… 会計基準変更で思惑

 少々気の早い話だが、来年3月末に銀行など金融機関による「期末買い」が復活しそうだ。会計基準改定で株式の時価評価ルールが変わるためだ。

 金融機関は現在、保有する株式を評価する際に3月末終値に代えて、3月の月中平均を選択できる。期末の1日だけの相場急変で、資産評価額が大幅に増減するのは適切ではないとの考え方からだ。

 しかし、今夏までの会計基準見直しで期末評価のルールを一本化し、月中平均を採用できる条項の削除が決まった。3月期決算企業の場合、義務化は2020年度からだが、19年度から任意適用もできる。

 大手銀行をはじめとする国内金融機関は日銀のマイナス金利政策の影響で利益が激減している。しかし、保有株の期末評価額が上がれば決算書の見た目は確実に改善する。

 このため、思惑先行の市場関係者は「来年3月下旬には、銀行保有比率の多い銘柄が上がりやすくなる」とのご託宣。系列の投信会社や従業員持ち株会などを総動員して株価押し上げか。

 【2019年10月23日発行紙面から】

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