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【住まいの処方銭】男性もムリなく、親の介護の悩み相談できる「介護カフェ」

 親の介護は誰にでも突然、やってくる。そして、最近では、男性でも介護に向き合う例が増えている。ただ、なかには、とまどい、孤独感を覚えてしまう人も…。『ムリなくできる親の介護』の執筆者で、認知症の母の介護のために岩手と東京を年約20回往復しながら、介護セミナーの講師を務める介護作家の工藤広伸さんに、男性介護のポイントを聞いた。

 「男性の場合、介護をしていると、どうしても社会の目が気になるかもしれません。しかし、それは考え方次第。会社にいても、いずれ定年はやってきます。その後はどうしますか。介護は、新たなキャリア形成のための予行演習と考えてはどうでしょう」

 工藤さんによると、介護により、自分自身の老後が想像しやすくなり、今の時間を大切にしようという意識が芽生えるそうだ。時間の無駄づかいもしなくなるという。

 今ならヘルパーの力を借りれば、料理や洗濯などへの不安はなくなる。ケアマネジャーにも相談に乗ってもらえる。

 とはいえ、一人で介護に向き合うのは孤独に陥りやすい。そんなとき、工藤さんは、NPO法人や自治体が運営する「介護カフェ」や「認知症カフェ」への参加を提案する。これは、介護している人同士が集まって悩みを相談したり、解決策を探ったりする場だ。

 経験者から話を聞くことで、悩んでいるのは自分だけではないと思えたり、貴重な情報を得られたりする。参加者は年齢や立場もそれぞれ。男性の参加者もおり、自分だけではないと思えれば、日常の力になる。

 「認知症カフェ」を探すには、介護の相談窓口である「地域包括支援センター」や、社会福祉協議会に尋ねてみたい。インターネットもOKだ。工藤さんも7つの介護カフェを利用した経験があるそうだ。(不動産・住生活ライター 高田七穂)

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