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【渡邉美樹 経営者目線】今の国会はおかしい 特権廃止と大胆な改革が必要 (1/2ページ)

 自民党の吉田博美前参院幹事長が亡くなられた。私が不出馬を決めた時、記者会見の前に、二人だけ相談した政治家のおひとりだった。「まだまだ活躍して欲しい」と慰留と激励を頂き、改革派の私にも懐の深い方だった。内容は、決して誰にも口外されず、口の堅い方でもあった。多くの人に慕われ、惜しまれる理由がわかる。心からご冥福をお祈り申しあげたい。

 最近、経営者に復帰して思うのは、国会の中の様子が全然伝わってこないことだ。今、臨時国会でも、スキャンダル以外の内容がまったく伝わってこない。国会の内部にいると、スキャンダルが取り上げられている中でも、「これは重要な法案だから」とけじめをつける空気はあった。

 議員ひとりひとり、国民のために今、どんな「政治」をしているか、まったくわからない。国民もそれを知りたいと思うべきで、マスコミには、各議員の政策提言をもっと報じて欲しい。

 質問通告の内容が漏れた件が話題となったが、「漏らした」ことに注目が集まるが、質問通告の制度自体についても本質的に考えてほしい。大臣の質から、事前に質問内容を知り、官僚が答弁を用意しないと答えられない実情がある。しかしそれとは別の弊害も指摘しておく。

 改革派であった私などは、委員会での質問内容が、事前に官僚や党に伝わり、族議員を介して、質問に注文がつくこともあった。折り合いをつけなければ、改革派の議員には質問の出番がまわってこない。党がコントロールできてしまう仕組みである。国会質問が、セレモニー化されていることまで問題として、国民やマスコミが、注視すべきであろう。

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