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【榊淳司 マンション業界の秘密】台風で崩壊した“安全神話” タワマンの「資産価値」はどうなる? (1/2ページ)

 台風19号(10月12日)が残した爪痕は深い。その後で関東と東北を襲った豪雨でも、大きな被害が出た。令和元年は災害多き年として記憶されるかもしれない。

 台風以来、私のところには取材が殺到した。川崎市の武蔵小杉で浸水被害に遭ったタワーマンションに関連したさまざまな報道にコメントを多く提供した。

 台風19号ではほかにも大きな被害が出ている。なぜ、武蔵小杉の浸水タワマンに注目が集まるのか、最初は不思議で仕方がなかった。

 犠牲者が出たわけではない。地下駐車場に止めてあった車の多くは廃車になるだろう。それ以外の被害は、建物内で電気と水道とトイレが使えなくなったことに尽きる。

 住戸内に居ることで命の危険はない。ただ、実質的に長くは生活できない。理由は、トイレが使用不能だから。簡易トイレが配られたらしいが、手を洗えない状況では使いづらい。

 その結果、多くの住民が近くのホテルや親戚宅などで仮住まいとなった。それでも避難所生活を強いられている被災者の方々を考えると…という感じだ。

 多くの人が、この浸水タワマンに関心を寄せた理由は大きく3つある。

 まず、「タワマンは災害に強い」と思われていたのに意外にもろい一面があらわになった。次に、武蔵小杉は人気エリアだったが、今後はどうなるのか。あのタワマン群の資産価値にどう影響するのだろう。それと、今後タワマンへの懐疑は広がって値下がりするようなことはないか、だ。

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