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【渡邉美樹 経営者目線】ワタミの10年ビジョン!右肩上がりと課題解決 「桜を見る会」より「国の戦略」で議論を (1/2ページ)

 今月14日のワタミの決算発表会で、今後10年で売上高を今の倍の2000億円にする中期経営計画を発表した。大手外食チェーンと枕詞(まくらことば)がつくワタミだが、今回「ワタミの宅食」が主力事業になると宣言した。

 今回の10年ビジョンは数字だけを追い求めるのではなく、CSV(課題解決)のSDGs(持続可能な)経営を意識している。国会議員の時に提言を続けた課題解決が詰まっている。一番は、この国の「高齢化が抱える課題解決」に大きく寄与することだ。

 たとえば、東京都板橋区の高島平で、団地の敷地内に初となる「ワタミの宅食」の営業所を開設した。団地は高齢化が進み、買い物難民が増えている。管理栄養士が献立を考えたお弁当は、低栄養が問題とされる中、年々ニーズが高まる。

 さらに、毎日同じ配達スタッフ「通称・まごころさん」が手渡しするのが特徴で「見守り」がとても好評だ。お届け時に命にかかわる病変を発見し、これまで多くの感謝状をいただいている。全国199の自治体と見守り協定も結んでいる。

 そして、働く「まごころさん」の平均年齢も68歳だ。元気な高齢者に働いていただくことが、一億総活躍の実現であり、この国の社会保障改革や財政再建にもつながる。一日のうち、少しだけなら働きたいという高齢者はとても多い。1日3時間が基本モデルで全国約500営業所で約9000人のまごころさんが活躍してくださっている。

 お弁当と一緒に「まこごろ」も届けるという理念が最大の強みで、さまざまな提携やビジネスプランが持ち上がっているが「アマゾンにできないことをする」と明確な指針を出している。

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