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【榊淳司 マンション業界の秘密】不振続く新築マンション…原因は価格が高くなり過ぎたから 買いか様子見か (1/2ページ)

 マンション市場が相変わらず不調だ。私は、東京23区と川崎市で販売されているほぼすべての新築マンションの販売動向をチェックしているが、ここ2年ほどは確実に販売不振と言っていい。

 ■都市部の価格 まだ高止まり

 原因は明らかで、価格が高くなり過ぎたから。市場原理が働けば、新築マンションの価格は下がるはずだが、そうはなっていない。販売不振にもかかわらず、価格はまだ高止まりしている。

 価格が下がらないのには理由がある。価格の構成要素である土地の値段と、建築コストが下がっていないためだ。値上がりした土地を仕入れてマンションを開発分譲すると、当然、販売価格を上げざるを得ない。

 そうやって高くなった物件は思うほど売れない。建物が完成在庫になるが、デベロッパーは、値引き販売に移行しようにも、事業利益が削られるため、それを渋っている。

 何度か当欄でも指摘してきたが、土地が高くなった原因は、インバウンド需要の盛り上がりを背景にしたホテル業者の土地取得合戦だ。

 ところが、最近、このホテル業者の動きが鈍くなったという話を聞いた。数年前のように、目をむくほどの高値で土地を買うケースが少なくなったという。

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