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【こんな時代のヒット力】盛り付けやトッピングも楽しい! 50周年記念・大塚食品「ボンカレーグラン」 (1/2ページ)

 2018年、大塚食品(大阪市)がボンカレー50周年を記念して発売した「ボンカレーグラン」(以下、グラン)が、好調だ。

 自然が育んだ素材にこだわり、贅沢(ぜいたく)に使用している。カルダモンの風味が爽やかな「スパイス香るバターチキンカレー」、ズッキーニとにんじん、2種類の豆を使用した「野菜の旨みとけこむベジタブルカレー」、赤ワインやチーズでコクを加えた「大地のみのり ビーフカレー」の3種、希望小売価格は378円(税込)である。

 レトルトカレー市場の中心は100~200円の定番商品と、200~300円の中価格帯商品、それ以上の高価格帯商品に分類されるが、「特に300円以上の価格帯の商品が伸びていることから、素材にこだわったグランを発売、共働き世代などに提案を行った」(食品事業部製品1課レトルト担当APM 神谷仁美氏)。

 ボンカレーが世界初の市販用のレトルトカレーとして発売されたのは、1968年。半透明なパウチ(袋)のため、賞味期限が最長で3カ月しかなく、阪神地区だけの限定発売だった。

 今まで世の中になかった商品だけだったので当初は、「売れなかった」(神谷氏)。市場で店頭を借りて米を炊き、3分間、お湯で温めて試食を続けた。そうやって店主に商品を理解してもらい、店に並べてもらうことを繰り返した。それでも1回での仕入れは数個だったという。

 69年、パウチ(袋)をアルミパウチに改良、賞味期限が2年に延びたことで全国展開。ホーロー製看板を掲示する画期的なマーケティングを推進する。時代劇女優として人気だった松山容子をパッケージに起用、そのホーロー製看板を持って営業マンは1日15軒の店に置くことをノルマに全国をまわった。「15軒に置くためには、60軒以上回ったこともあったと聞いている」(神谷氏)

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