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【こんな時代のヒット力】“ボリュームがあってさっぱり”を実現した策とは アサヒ飲料「三ツ矢レモネード」 (1/2ページ)

 2019年4月に発売されたアサヒ飲料(東京都墨田区)の「三ツ矢レモネード」(以下、レモネード)が大ヒットしている。

 「三ツ矢サイダー」(以下、サイダー)の歴史は古く、「三ツ矢」印の「平野シャンペンサイダー」が発売されたのは1907(明治40)年。前身の「平野水」(炭酸水)の販売は1884(明治17)年、135年の歴史を数える老舗の有糖炭酸飲料。今も年間約4000万箱近く売るという。

 炭酸飲料市場は、無糖炭酸水のブームにより、2018年に前年比1・6%増の約7476億円(全国清涼飲料連合会)と拡大した。だが甘さを避ける、飲料の「避糖化」も進んでいる。

 その中で、「さっぱりしたい」「リフレッシュしたい」といったニーズが高まっていることに着目。「有糖炭酸飲料の側からも何か提案できないか」(マーケティング本部マーケティング一部炭酸グループ一課長、久保麻亜紗氏)と発想した。

 久保氏は、炭酸水「ウィルキンソン」と「三ツ矢サイダー」を担当しており、「無糖と有糖の中間点に可能性があるという仮説が持てた」という。

 調査では女性がこうした味わいを求める傾向が強いことから、サイダーのボリュームゾーンである30~40代の仕事を持つ女性をターゲットにした。彼女たちはフレッシュバーでフルーツジュースを飲み、カットフルーツを食べるなどフルーツの感覚を知っている。

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