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【バフェットの次を行く投資術】「お金を追いかけてはいけない」待てば素晴らしい投資先がやってくる

 お金というのは本当に人間を魅惑する。映画やドラマに登場する美男美女をはるかにしのぐといってもいいだろう。筆者も含めた多くの人々が、その魅力にメロメロになるのも致し方ないといえる。

 バフェットは、投資をよく結婚に例える。警句に「結婚するまでは両目でしっかりと相手を観察し、結婚してからは片目をつぶって大目に見る」とある。それを投資に応用すれば「投資をするまでは両目でしっかりと企業を調査し、投資をしてしまってからは『あとはほとんど何もすることがない』」と言っている。

 逆に言えば、しけもく投資(デイトレード)は一夜限りのアバンチュールであり、それを繰り返すことは楽しい人生の一つかもしれないが、後には何も残らないということである。

 ここまでは、「両性の合意」による比較的幸せな行動だが、男女の関係はいつも「両性の合意」があるわけではなく、「片思い」という悲しい結果になることもある。その片思いが偏執的になると「ストーカー」という行為に走ることになる。

 うらやましいことに、バフェットのお金からの人気は「ハリウッド大スター」並みだ。彼の言葉を借りれば「油田のようにお金が噴出している」状態だ。なぜ彼がお金から好かれるのか。それは「お金を追いかけないで、相手がその気になるまで待っている」からである。

 例えば、「譲れない絶対条件」は、結婚にもバフェットの投資にもある。たとえ、どれだけセクシーな美女(もしくはイケメン)が自分の家のドアをノックしても「絶対条件」に合わなければ追い返すのである。はたから見ると「ずいぶんもったいない」ように思えるのだが、「相手を追いかけない」ことによって、すばらしい相手(投資先)を手に入れることができるのだ。バフェットは、次に必ずより素晴らしい相手(投資先)がやってくると述べている。 (人間経済科学研究所、国際投資アナリスト・大原浩)=敬称略

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