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東京五輪前後でビールのヒット商品と業界勢力図は激変する! (2/4ページ)

 となると、第3のビールで1本10円の増税、ビールで1本7円の減税となる2020年10月以降は、かなり大きな消費変化の起点になっていくはずで、そこに照準を合わせてどんな打ち手を出していくかが重要です。

 もっといえば、まだ先の話にはなりますが、酒税が1本化される2026年は、国内のビール類の市場構造が大きく変わっている可能性がある。当社にとってはすごく楽しみですね」

 2020年は、ビール需要の最盛期である盛夏に東京オリンピック開催が控えていることから、仮に冷夏や長雨などの天候不順があったとしても、訪日外国人増加も追い風に、例年以上にビール類の消費は増えそうだ。

 そうなると、ビールメーカー各社も春先からスタートダッシュをかけ、夏の五輪商戦に突入し、8月9日に五輪が閉幕した後も、9月には増税直前となる第3のビールの駆け込み需要が相当、見込まれる。

 ということで、秋口までは例年以上に第3のビールで熱い争奪戦を繰り広げることになりそうだ。一方、10月以降の駆け込み反動減も大きいことが予想され、あまたある第3のビール商品は、ブランドとして確立していないと脱落し、淘汰されていく可能性が高い。

 今年、第3のビールは各社から“キレ系”と“コク系”の新商品が投入されたが、軍配は完全に後者だった。これは、コク系で先駆けた「本麒麟」(キリンビール)が昨年来からのヒットを持続させ、今年登場した「金麦ゴールド・ラガー」(サントリービール)も勢いを増したことでも明らか。

 もっといえば、“ニアビール”という位置づけが、より生き残りの鍵になっていきそうだ。

NEWSポストセブン

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