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東京五輪前後でビールのヒット商品と業界勢力図は激変する! (4/4ページ)

 キリンとサントリーはそれぞれ、「カラダFREE」「からだを想うオールフリー」という、内臓脂肪を減らす点をアピールポイントにしたノンアル商品で攻勢に出ている。また、消費増税前の駆け込み需要では、勘違いしてノンアルビールにも消費者の駆け込み買いが見られたことからも、愛飲者を一定層、掴んでいることが見て取れる。

 来秋以降、減税によって仮にビール回帰が起こってくれば、ビールの構成比が高いアサヒとサッポロには追い風となる。一方、ビール、発泡酒、第3のビールのバランス型のキリン、第3のビール比率が高いサントリーは、第3のビールが増税後に落ち込んでも、そこから流れるであろうRTD分野で2強を形成しているだけに、酒類事業トータルで見れば「行って来い」ぐらいではないか。

 年明け1月8日、9日の両日で、ビールメーカー4社は五月雨式に事業方針説明会を開き、戦略や考え方、新商品やその投入時期などを明らかにする。ビール類市場激変前夜の2020年、消費者の支持を最も集めるのは、果たしてどのメーカーになるだろうか。

 ●文/河野圭祐(経済ジャーナリスト)

NEWSポストセブン

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