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未知の世界でも幅広い経験を生かし活躍! セカンドキャリアで輝く「シニア世代」 (1/2ページ)

 長年勤めた会社を退職後、重ねた経歴と異なる分野で活躍の場を広げる人が増えている。「セカンドキャリア」で輝く彼らの姿は、周囲にも好影響を与えている。

 「一緒に体操しようよ」。東京都世田谷区でSOMPOケアが運営する介護施設。中井康裕さん(70)が、かがんで声を掛けると、座って下を向いていた女性がうれしそうにほほ笑んだ。皆でラジオ体操をしていた時だ。

 中井さんは週2日出勤し、食事の配膳や移動の介助を担当。座ったままできる上半身の運動や全員でテレビドラマの名称を思い出すゲームなど、頭や体の刺激になる活動内容も企画し、自ら率先して場を盛り上げる。

 損害保険ジャパン日本興亜で営業部長などを歴任し、常務執行役員で退職。70歳を機に再び働いて社会に貢献したいと考えていたら、元の職場が介護職の人材を募集していることを知った。「過去と同じ分野だとつい口を挟みたくなるので避け、新しいことに挑戦したかった」と話す。

 入居者の顔と名前はすぐに覚えた。立ったまま常に目を配り、気になる人には目線を合わせ小まめに話しかける。「専門知識はないけど、私を家族のように思ってもらえればうれしい」とも。

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