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【榊淳司 マンション業界の秘密】2020年のマンション購入…チャンスは五輪後? (1/2ページ)

 私はマンション購入や売却についての相談を承ることも仕事にしている。よくいただく質問に「五輪後、マンション価格は下がりますか」というのがある。5人に4人はこの質問をする印象がある。

 ということは、かなりの割合の人が五輪閉幕後にマンション価格が下落するのでは、と考えていると思われる。

 市場というのは、ある程度人々が漂わせる空気に左右される。多くの人が「下がる」と考えていれば、自然にそちらに流れだすことが多い。

 今のところ、かなりの確率で五輪閉幕後には「価格下落」の空気が蔓延しそうである。そして、実際に少しでも価格が下がった現象を目の当たりにすると、人々は「やっぱり」と納得し、その空気の濃度を高める。

 市場の環境も、五輪後への下落の条件を整えている。

 2013年の異次元金融緩和をきっかけに始まったマンションの局地バブルも、新築・中古ともに都心の一部を除いて18年の年央あたりがピークであったように思える。つまり、ともに頂点を超えているのである。

 しかし、19年いっぱいは大崩れすることなく終わった。国内外の経済にこのまま大きな出来事が起こらなければ、五輪開催の頃までは微温的な状況が続きそうだ。

 ただ、足元の景気は消費増税で確実に悪化している。

 さらに言えば、マンション市場は新築も中古も供給過剰である。市場には多くの売り物がゴロゴロし、買い手が現れるのを待っている。

 ただ、産業構造的にも人口ピラミッド的にも、今後力強いマンションブームが起こるとは考えにくい。むしろ、若年層には賃貸派が増えて行きそうな気配すら感じる。

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