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【新・兜町INSIDE】2020年は日銀政策委員会のメンバー2人が交代 「リフレ政策」転機か

 今年は日銀の金融政策委員会メンバー9人のうち2人が交代する。マイナス金利の弊害が露見し、現行金融政策が手詰まり気味の日銀にとって、委員の入れ替えは政策転換する格好の口実になる。

 退任するのは原田泰氏(任期満了3月25日)と布野(ふの)幸利氏(同6月30日)の2審議委員。このうち布野氏はトヨタ自動車の元相談役だ。後任も経団連系の大企業出身者が充てられ、財界代表として円高阻止が使命となりそうだ。

 注目は旧経済企画庁出身エコノミストの原田氏の後任。大量の通貨供給で景気や物価の押し上げが可能とする「リフレ派」の重鎮として知られる。

 このため、原氏の後任もリフレ派ならマイナス金利を軸とした現行の金融政策は継続が濃厚になる。一方、非リフレ派ならマイナス金利中止など現行政策の方向転換の布石となる。

 日銀審議委員の人事案は国会承認事項で、政府は原田氏の後任を2月に提示する見込み。自民党周辺では昨年後半から、著名エコノミストによる売り込みの噂も流れている。

 【2020年1月8日発行紙面から】

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