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【榊淳司 マンション業界の秘密】一見華やかで頑丈そうに見えるが…タワマンの弱点「大規模修繕」 (2/2ページ)

 ■外壁補修が必要

 ただし、タワマンの場合は大規模修繕の度に外壁補修工事を行うべきだろう。その理由は、その外壁構造にある。

 タワマンの場合、建物荷重負担を軽減するために、工場で作られる軽量なALCパネルという建材を使用している。これと躯体やサッシュとの継ぎ目にはコーキング剤を使う。このコーキング剤の耐用年数が、おおよそ15年とされている。劣化したままにしておくと雨漏りの原因となる。だから、大規模修繕工事ごとの外壁補修が必要なのである。

 1997年の建築基準法改正で建てやすくなったタワマンは、2000年頃から竣工ラッシュとなった。その頃に竣工したタワマンはちょうど大規模修繕工事ラッシュとなる。

 さらに、ここ10年ほど工事費は高騰したままの状態である。タワマンの管理組合が大規模修繕工事費用の見積もりを取ってみたら「全然足りないじゃないか」というケースもあるはずだ。

 その場合は「1平米当たり1万円」といった一時金が徴収されることもある。今年はそういった話題も多くなりそうだ。

 ■榊淳司(さかき・あつし) 住宅ジャーナリスト。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案・評論の現場に30年以上携わる(www.sakakiatsushi.com)。著書に「マンションは日本人を幸せにするか」(集英社新書)など多数。

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